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2014.10.03「推定無罪」




徒然に浮世の憂さを戯言に(阿呆の戯言・独り言)。

おぼしきこと言はぬは、腹ふくるるわざなれば、
筆にまかせつつ、あぢきなきすさびにて、かつ破り捨つべきものなれば、
人の見るべきにもあらず。
         (徒然草19段)



市中引き回しのうえ死罪」。時代劇にでてくる裁判風景である。
現代社会では、マスコミがこの「市中引き回し」を行い、晒し者にする役割を演ずる。
逮捕状が出て容疑者として逮捕される前に、また、裁判で判決が出る前に予断をもって「市中引き回し」をマスコミは相も変わらず続けている。

マスコミは警察のリークをもとに容疑者のプライバシーを暴きだし、その人格破壊を行なうことによって容疑者を犯人に仕立て上げることに手を貸してきた。
過去に、松本サリン事件、足利事件等々の冤罪事件に手を貸し、世論を誘導したのはマスコミではなかったか。

神戸女児殺害事件でもマスコミはゴシップ記事を垂れ流すことによって容疑者を犯人扱いし、彼の人格を貶め人権侵害をしている。
確定判決がでるまでは推定無罪、容疑者といえども一人の人間として尊重されるべきで、マスコミに容疑者の人権を侵す権利などない。
マスコミは集団リンチの主導者になり下がっている。

マスコミは、警察の捜査が適正に行なわれているか、裁判が適正に行なわれているか、権力の行使が適正に行なわれているかどうかをチュックするのがその使命だったはずだが。

「推定無罪の原則」をマスコミは忘れてしまったのか。
 

             ジャーナリズムとは組織化されたゴシップなり。 (E・エグルストン)
                                

(追記)

診察券と吸殻がポリ袋に入っていたという不可解(ポリ袋に指紋がついていないとも)、
容疑者の行動範囲は極狭いのに凶器は発見されず、バラバラにした場所もわからない。
血痕が見つかったとはいえ容疑者を犯人と今の段階で特定できるのか。
マスコミは既に殺人犯扱いしている。警察は遺体遺棄容疑で逮捕したが、まだ殺人容疑で逮捕していない。
容疑者は黙秘を続けているという。
拘留期間は23日、自白が得られなければ今度は何罪で再逮捕するのだろうか。
殺人容疑で再逮捕か。


                          



阿呆は自分以外の人間はすべて阿呆だと思ってる。
通常人は自分は阿呆でないから通常だと思っている。
No medicine can cure folly. 


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by kappa-999 | 2014-10-02 23:57 | 戯言